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書籍 みおつくし料理帖「八朔の雪」 高田郁 [書籍]

[カチンコ]
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 文庫



私の中で、今年の第1四半期(って決算かい?)NO.1小説です。
会社の人に勧められて読んでみました。文句なしに面白いです。

今流行りの(私の中では流行ってます・・・)お料理ネタのお話なんですが、
珍しく時代物なんです。
お料理ネタの小説と言えば・・・「かもめ食堂」とか「食堂かたつむり」とかが
大ヒットしてましたが、私の中ではこの「みおつくしシリーズ」(シリーズもの
なんですね)が秀逸です!
舞台は江戸時代の江戸の料理屋さん。主人公はお澪ちゃんという19歳の
女料理人。お料理だけをとっても、上方(関西)と江戸(関東)の違いを
さりげな~く(ここ大事!)紹介して、読み手の好奇心を誘い、そして
登場するお料理は、茶碗蒸しとか、酒粕汁とか、とっても身近なお料理。
出汁の取り方とか、読んでてとっても好奇心を揺さぶられる描き方なんです。
そして、江戸っ子たちの食べっぷりが、食欲をそそるんです~

し・か・も、江戸人情たっぷりで、泣かせてくれるんです。人と人のつながり
が希薄な今日この頃・・・こんな人情味あふれるストーリーを読んじゃうと、
ホロっときちゃいます。本当にお話がよくできているんです。
久しぶりにきめ細やかな、細部にまで丁寧に描かれている小説を読んだ
気がしました。
時代小説が苦手でも、お料理が苦手でも楽しめると思います!
そのうちNHKあたりでドラマ化されそうだなぁ~

最後にお料理のレシピも載ってます。とろとろ茶碗蒸しがちょっと気になります[わーい(嬉しい顔)]

ところで心太(ところてん)って、関西では黒蜜とかをかけて甘くして食べるんですね。
今もそうなのかな?私は心太って言えば、酢醤油でさっぱり!っていうイメージ
しかなくて、ちょっとビックらしました[わーい(嬉しい顔)]
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コメント 1

tamico

遅ればせながら、図書館で予約して読みました。
久しぶりに感動です!!
第1四半期 NO.1小説 って納得です^^
お料理の描写もさることながら、登場人物の温かさに涙がでました。
血が繋がっていなくても、
こんなに人のことを想えるんだなあ。
澪坊の凛とした強さとやさしさ。
読み終わったあとは、素直に人に優しくしたくなりました。

みおつくしシリーズ、他のも読んでみようかな。
by tamico (2010-06-18 12:23) 

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