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書籍「ほかならぬ人へ」 [書籍]


ほかならぬ人へ

ほかならぬ人へ

  • 作者: 白石一文
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/10/27
  • メディア: 単行本




「運命の人は必ずいるんです」

みたいなことを著者の白石一文さんはTVのインタビューでおっしゃって
ました。直木賞受賞後の王様のブランチのインタビューだったと思います。

帯には「愛する人はどこにいるんだろう」ってデカデカと書いてあって、
これは運命の相手探しの面白そうな話だ~っと飛びついてみました。
とは言っても、図書館で予約待ちすること2~3カ月。忘れかけてた
ころ、ようやく借りられました。

期待を裏切らず、おもしろかったです。主人公が平凡なところも、淡々と
しながらも色んな「運命の人探し」があって。
人の想いはなぜか一方通行ばかりなんですよね。切ないなあって思いました。
本当に運命の人なんているんでしょうか?結婚してるからって、その
相手が本当の運命の人だって言いきれないし、一生運命の人に出会え
ない人もたくさんいるんだろうし。一体、運命の人、愛すべき人って
なんなんでしょうね・・・死ぬ直前でも、運命の人と巡り合えた人は幸せ
だ、というような意味のフレーズが出てきます。
読み終わった後、心の中に静かによみがえってきますよぉぉぉ。

読み終わって・・・後から後からやり切れない気持ち、というか
悲しい、というかなんかうまく説明できない、もわ~っとした思いがふつふつ
と沸いてきました。
終わり方が、意外だったというか、衝撃とまではいかないけど、なんだ
か私にはちょっと消化しきれず・・・いろんな余韻が心に残りました。
そういう余韻が残るのって、作品としては成功ってことですよね。
他の白石作品も読んでみたくなりました。

ところで、今日は恐ろしいほど寒いですね。箱根では桜に雪が積もって
ましたね。
桜の季節が終わったとは思えないこの天候。早く春のうきうき気分に
なりたいわぁ。
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コメント 3

tamico

お久しぶりです(^^)
いつも読み逃げでごめんなさい。
忙しくも充実した日々をお過ごしのようですね。

こちらは、4月から子どもたちの生活サイクルが変わり、
毎日あれやこれやと気ぜわしいです。
しないといけないことたくさんあるのに、
こうやってPCの前に座っています(^_^;)

この本、おもしろそうですね。
早速今、図書館で予約してみました。
31件待ちです。暑くなったころに、読めそうかな~。
by tamico (2010-04-19 15:09) 

mimosa

tamicoさん、おひさしぶりです!
私も4月から仕事での変化もあり、バタバタです。
「ほかならぬ人へ」は、元気のない時にはあんまり
おすすめじゃないかも~(^_^;)
私はうっかり朝の電車の中で読み終わっちゃって、
おかげで1日なんかドンヨリしちゃったんで(笑)
でも、人によって感想は違うと思うので、もし
読んだら感想きかせてね!
by mimosa (2010-04-24 09:52) 

tamico

えぇ、そうなのですね~
最近疲れもあって落ちてることが多いので、
気をつけます~。
図書館で順番が回ってきたころには、
元気に読めるといいなー。

仕事も忙しいのですね。
ここ最近、気温の変化があるので、体調管理もつけてね!
by tamico (2010-04-24 11:49) 

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