書籍：ふんわりふわふわ日記：SSブログ

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書籍「猫を抱いて象と泳ぐ」　[書籍]

作者: 小川洋子
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2009/01/09
メディア: 単行本

不思議なお話です。
場所も時代も特定されていなくて、ちょっといびつな舞台設定。
登場人物たちは、ほとんどだれもが身体的に問題を抱えていて、
現実の世界とは上手く折り合いのつかない人たち。
彼らは現実とは離れた世界に自分たちの居場所を求めていて、
その姿が哀しい。

タイトルからは想像できないけれど、このストーリーは主人公とチェスの
物語。チェスについて全く知らなかったけれど、どうやら盤上でお互いに
詩の世界を繰り広げているらしい・・・

どんな人間も、自分以外の誰かを必要としているんだな・・と当たり前のこ
とに気付かされる、ちょっと哀しいお話でした。

タグ：小川洋子猫を抱いて象と泳ぐ

2009-07-18 23:49 nice!(0) コメント(0) トラックバック(0)
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最近発見した親切・・またはおせっかい？　[書籍]

今年は太宰治の生誕１００年なんですね。
太宰作品の映画や舞台とか、いろいろ製作されるみたいですね。
私、恥ずかしながらこの年齢になって初めて「人間失格」を読みました。
この機会を逃すと、一生読まない気がして、恐る恐る手にしてみました。

で、感想はさておきさておき・・・びっくりしたことがあります。

最近新しく発行された文庫本を買って読んだのですが、文章の中にやけ
に「＊」マークが出てくるのです。しばらく、それが「注釈」のマークだってことに
気づきませんでした。

「すぐ気付けよ！」って思いますよね？でも、今までの書籍と「注釈」のつけ
方が明らかに違うのです。

たとえば、「袴」、「籐椅子」、「通俗」、「おべっか」、「下男」、「下女」なんて
言葉に一つ一つ注釈がついているんです～！！
「通俗」：世間一般・・・「下男」：召使の男・・・ってな感じで説明がついてる
んです。

「五里霧中」とか「酒池肉林」なんて四字熟語にも丁寧に説明がついて
ます。最近、四字熟語わかんない人多いですしね・・・
自分の作品で、「馬耳東風」に注釈が付いてるなんて知ったら、太宰さんも
さぞかしびっくりされることでしょう。

この小説、読者は「この主人公は自分だ、という人とそうでない人にわか
れる」そうです。
なるほどね。さて私はどちらだったでしょう・・？

人間失格 (ぶんか社文庫た 8-1)

作者: 太宰治
出版社/メーカー: ぶんか社
発売日: 2009/06/15
メディア: 文庫

タグ：人間失格太宰治

2009-06-23 21:15 nice!(0) コメント(0) トラックバック(0)
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夜更かしの日々・・・　[書籍]

ここのところ、夜更かしの日が続いていました。
原因は、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」。
もうすぐトム・ハンンクス主演の映画が公開されますよね。
その前に、原作を読んでみました。
文庫本で上中下の３冊。ちょっと躊躇する長さですが、読みだす
と止まらない・・・毎晩気づくと日付が替わってました（*^_^*）

この小説、ダン・ブラウンの最新作かと思いきや、「ダヴィンチ
コード」よりも前の作品なのですね。
私は、「天使と悪魔」の方が好きです。「ダヴィンチコード」は最後の
方にいくにつれて、しつこかった・・・これでもか、これでもか、とい
う小細工がちょっとうるさかったのです。「天使と悪魔」はどんでん返し
の連続で、猛スピードで駆け抜けていく感じ。それに、舞台となって
いるバチカンは、閉ざされた世界、かなり特殊な世界で好奇心を
かきたてられませんか？

バチカンとローマ、大学の卒業旅行で行ったなあ。
「ダヴィンチ・・」もそうでしたが、「天使・・」も旅行欲をかき立てる、
ガイドブック小説（？）のよう。そういえば、「ダヴィンチ・・」を読んだ
後、パリに行って、教会やルーヴル美術館なんかを廻ったなあ。
次はバチカン＆ローマの旅か・・？いつのことやら・・・(-_-;)

映画はあんまり期待してないです。「ダヴィンチ・・」も映画は見て
ないです。だって、主役がトム・ハンクスなのですもの。イメージと
かけ離れすぎです。確か設定は「ハリソン・フォード似」のはず。
ハリソンでは年齢とりすぎだとしても、もっと他にいなかったの
かな～って思います。そしてCG満載なんだろうな・・・

とにもかくにも、今日からぐっすり眠れるな～
「天使と悪魔」、興味のある方は映画の前に是非原作を。ただし、
夜更かし＆寝不足にはご注意を！